4列表記ね

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

数日間実家に帰るにあたって暇を持て余すだろうと思ってたので、本を買って読んでようかな、と、思って買った本です。
4-2-3-1のシステム(フォーメーションと言うのが正しいと思うのだが)がどんだけ素晴らしいか語ってもらおうじゃないの。と、冷やかし半分で買ったのですよ。どうせ暇だし。
代表はともかくとして、クラブの場合。特にお金の無いクラブにとっては、システムありきではなく、選手ありきです。又は、クラブのビジョンありきです。つまり、選手に合わせて人を配置していくか、クラブのビジョンと合うように育成(補強)していき、そのビジョンに合う監督を連れてくるか育てるかをすると。
ま、でもサッカーには対戦相手が居て、その対戦相手にもそれぞれの事情と言うものがあるわけですね。そこが一番難しい。
ボクはオシム監督には多大な影響を受けてますので、3-5-2やら、4-4-2やら、4-2-3-1にどんな程度の意味があんねん!みたいに思って読んでました。
が、そう言う内容ではなく、ここ10数年のサッカーの取り巻く環境踏まえつつ、3-5-2や4-4-2のように3列表記で考えるよりは4-2-3-1に代表されるように4列表記で見たほうが面白い(と言うか、ボール付近の出来事ではなく、ピッチ全体を見るにあたって)よ!ってな内容です。もちろん、フラットな4-4-2を4列表記で表現することは出来ないですがね。
例えば3-5-2と言っても、3-3-2-2もあれば、3-4-1-2もあんのよ。ってことで、3-4-1-2の場合には、押し込まれた場合に5-2-1-2みたいになってしまうよね、と。そんな感じです。力に一方的な差があれば、3バックに対して2枚のFWを当てれば主導権を握れるでしょうが、拮抗した相手に対してリスクを犯してでも3TOPや、4-2-3-1の様にあえてマッチアップをずらすことによって主導権を得ましょうか。みたいな話でした。
そんでもって、それに合わせて相手も変えてくるわけで、こちらも変えていかなければならなくなったり、得点が動くことによって変えていったりもしなくてはいけないわけですよ。だから、ユーティリティープレーヤー(ポリバレント)な選手ってのは非常に大事なんですよ!ってな事も書いてあっておもろかったですね。
で、ユーロが開幕したんで、Cロナウドに注目すんのもいいんだけど、もっとピッチ全体見たほうが絶対面白いと思うんだ。あ、これは別に本を読んだから思うことではないのよね。