東アジア選手権 日本−韓国

http://www.jfa.or.jp/daihyo/daihyo/games/2008/eaff_2008/080223/
東アジア選手権終戦、どちらも海外でプレーしている選手はおらず、怪我人が多い、そして、勝点5で並ぶ同士だが、総得点の差で韓国は引分でもオッケーな要素を含んでいます。ま、中国戦でオフサイドミスジャッジを受けたので、得失点では上なはずなのだが・・・。
前半、積極的にシュートを打ってくる韓国に対して日本はシュートが打てない。打たないのか、打てないのかはメンタル的な要素を多く含んでいるのだけれども。そして、狙われつづける右サイドの裏スペース。
14分、カウンターからシュートを打った韓国がこぼれ球を拾い、その右サイドへ。中村憲剛と内田でマークの受け渡しがうまくいかずに、裏を突かれてマイナスのクロス、今野がプレスをかけるが間に合わず押し込まれ先制される。
その後、ポゼッションでは上回るものの、プレスがかけられ、カウンターを度々食らう展開が続くが、そのまま前半終了。
後半も前半の終わりと同様の展開だが、内田が攻めに転じる機会が多くなり始める。やはり、内田は今のところ攻めで生きる選手。守りに関しては経験も多く必要になるので、ここで色々学べているのはいい経験になっているに違いない。左に入った加地さんも試合をこなすごとに安定感を増している。ただ、左足でのクロスが少ないのであんま怖さはないが、質の高い守りと繋ぎは見せていると思う。
度々のカウンターを食らうものの、防ぎきり、遠藤のコーナーキックから内田と繋いで山瀬のミドルが突き刺さって同点。山瀬の思い切りとシュートの精度は本当に凄いね。
で、矢野、播戸とFWを入れ、パワープレーに入るがなかなかクロスが上げられず、そのまま試合終了。ま、優勝は逃したことはあんまり問題ではないんじゃないでしょうかね。
ここのところの日本は、左サイドで寄せて、右の内田か、中央突破が攻撃の作り方のようだけれども、これは危険との隣り合わせなわけですね。ボールサイドで数的有利を作ることはスペースで数的不利になると言うことを意味するわけで。ボールを奪われてスペースに出されたらピンチになるのは当たり前の事なんですよね。それが悪いと言うわけではないと思います。どんな戦術にも弱点が無いわけではないですからね。今後どうやって改善していくのかがポイントになるでしょう。
オシム監督の場合には、難しい場面では1度最終ラインまで戻して作り直すことでリスクを軽減させていましたが、ボールを取られたらカウンターを食らうのは当然の事でしたからね。ボールを絶対に奪われない事なんてないわけですから。今後、どうやってなるべく奪われないようにしていくのかがポイントになるでしょうね。
当たり前の話ですが、組織的に戦える事と、個の力で打開出来ることがバランスよく、そして高い次元で出せる選手が望まれるのでしょう。それがまぁ、岡田監督の元では山瀬であるのかなと。
まぁ、安田が試合に出れた事が良かったです。